ガンバルンと希望の花 1
こころの国には 時々 雨が ふります
こころの 雨は こころの 涙です
どこかで こころが 泣いて いるのです
そんな時に 必ず 生まれる こころが あります
それは とっても 小さくて 弱々しい こころたち
クヨクヨ ウジウジ モヤモヤ です

いつもは こころの ずぅ~と おく
森の 草木に ひっそり かくれて いるのに
ひとたび 天気が あやしく なると
どこから ともなく わき出て くるのです
そんな 様子が なんだか 虫みたい なので
みんなは それを 弱虫と 呼びます
弱虫は ちょっとの 数だと かわいい けれど
大雨に なると 国じゅうに あふれて しまいます
だから 三銃士は 大雨に ならない うちに
泣いている こころを げん気づけて あげるのです
こころの 雨は こころの 涙です
どこかで こころが 泣いて いるのです
そんな時に 必ず 生まれる こころが あります
それは とっても 小さくて 弱々しい こころたち
クヨクヨ ウジウジ モヤモヤ です

いつもは こころの ずぅ~と おく
森の 草木に ひっそり かくれて いるのに
ひとたび 天気が あやしく なると
どこから ともなく わき出て くるのです
そんな 様子が なんだか 虫みたい なので
みんなは それを 弱虫と 呼びます
弱虫は ちょっとの 数だと かわいい けれど
大雨に なると 国じゅうに あふれて しまいます
だから 三銃士は 大雨に ならない うちに
泣いている こころを げん気づけて あげるのです
ガンバルンと希望の花 2
ガンバルンと希望の花 3
ガンバルンと希望の花 4
ガンバルンと希望の花 5
ある日 たくさんの 弱虫を 退治して
ちょっと つかれた ガンバルンは
小さな ため息を もらしました
すると その中から ヨーク大王が 現れたのです
ヨーク大王は 言いました
「 ウジウジを やっつけて どれだけ 強くなったのだ?
クヨクヨしたぶん いい事なんて あったのか?
モヤモヤを ふきとばすって 自分の 何を 信じているのだ? 」
ガンバルンは 戸惑い ながらも 答えました
「 こころに 希望が あれば・・・ いつか きっと・・・ 」

「 はっはっは!! 」
「 お花が 願いを かなえてくれるか? 強くしてくれるのか?
そんな事を 言って いるから いつまでも たっても
弱虫が 生まれて くるのだ! 」
そう言うと ヨーク大王は すがたを 消しました
ちょっと つかれた ガンバルンは
小さな ため息を もらしました
すると その中から ヨーク大王が 現れたのです
ヨーク大王は 言いました
「 ウジウジを やっつけて どれだけ 強くなったのだ?
クヨクヨしたぶん いい事なんて あったのか?
モヤモヤを ふきとばすって 自分の 何を 信じているのだ? 」
ガンバルンは 戸惑い ながらも 答えました
「 こころに 希望が あれば・・・ いつか きっと・・・ 」

「 はっはっは!! 」
「 お花が 願いを かなえてくれるか? 強くしてくれるのか?
そんな事を 言って いるから いつまでも たっても
弱虫が 生まれて くるのだ! 」
そう言うと ヨーク大王は すがたを 消しました
ガンバルンと希望の花 6
ガンバルンと希望の花 7
ガンバルンと希望の花 8
その夜 つかれ果てた ガンバルンは 考えていました
「 三銃士は いつも 強くて いいな・・・
それなのに ぼくは・・・ 」
すると 暗やみの 中から ニクメちゃんが 現れたのです

「 うっふっふ♪ 」
「 あんた 強く なりたいんだって?
だったら・・・ いいこと 教えてあげる♪ 」
「 クヨクヨしたら それだけ 憎んじゃえば いいのさ!
モヤモヤするのは あんたの せいじゃ ないんだよ!
ウジウジしちゃうのは 全部 みんなが 悪いのさ! 」
だまって 耳を かたむける ガンバルンに
ニクメちゃんは 優しく ささやきます
「 あんたの がんばりは 私たちが 知ってるよ♪
あんたは いつも 頑張って いるんだ
なのに みんな 何も わかって いないのさ! 」
そう言うと すがたを 消しました
「 三銃士は いつも 強くて いいな・・・
それなのに ぼくは・・・ 」
すると 暗やみの 中から ニクメちゃんが 現れたのです

「 うっふっふ♪ 」
「 あんた 強く なりたいんだって?
だったら・・・ いいこと 教えてあげる♪ 」
「 クヨクヨしたら それだけ 憎んじゃえば いいのさ!
モヤモヤするのは あんたの せいじゃ ないんだよ!
ウジウジしちゃうのは 全部 みんなが 悪いのさ! 」
だまって 耳を かたむける ガンバルンに
ニクメちゃんは 優しく ささやきます
「 あんたの がんばりは 私たちが 知ってるよ♪
あんたは いつも 頑張って いるんだ
なのに みんな 何も わかって いないのさ! 」
そう言うと すがたを 消しました
ガンバルンと希望の花 9
次の日 空は どんよりとして 今にも 泣きそうです
そして また ガンバルンは 戦って いました
ひたすら 希望を 信じようと がんばって いましたが
ヨーク大王と ニクメちゃんの 言葉が 頭から はなれません
すると どんどん クヨクヨが 生まれて きます
モヤモヤは こころの国を おおい つくして
ウジウジが こころの 影から はい出て くるのです

「 くそぉ!! ぼくは 負けないぞ!
くそぉ!! ぼくは 信じて・・・ 」
「 くそぉ!! くそぉ!! くそぉ!! 」
ガンバルンの 目には うっすらと 涙が にじんで いました
そして パンチには もう 希望は こもって いません
弱虫たちは むざんにも つぶれて 消えて いったのです
その時 ゲンキングは 気付きました
どこを さがしても 泣いている こころが
見つかる はずが ありません
この弱虫は ガンバルンの 涙から 生まれて いたのです
そして また ガンバルンは 戦って いました
ひたすら 希望を 信じようと がんばって いましたが
ヨーク大王と ニクメちゃんの 言葉が 頭から はなれません
すると どんどん クヨクヨが 生まれて きます
モヤモヤは こころの国を おおい つくして
ウジウジが こころの 影から はい出て くるのです

「 くそぉ!! ぼくは 負けないぞ!
くそぉ!! ぼくは 信じて・・・ 」
「 くそぉ!! くそぉ!! くそぉ!! 」
ガンバルンの 目には うっすらと 涙が にじんで いました
そして パンチには もう 希望は こもって いません
弱虫たちは むざんにも つぶれて 消えて いったのです
その時 ゲンキングは 気付きました
どこを さがしても 泣いている こころが
見つかる はずが ありません
この弱虫は ガンバルンの 涙から 生まれて いたのです
ガンバルンと希望の花 10
ガンバルンと希望の花 11
ガンバルンは ゼツボーンを 見て 言いました
「 これが ぼくの 強さなの?
ぼくの 希望って・・・ 自分を 信じるって・・・
ぼくは 何を 信じて がんばれば いいの? 」
とうとう 信じる こころを 無くして しまったのです
三銃士は 言いました
「 がんばら なくても いい時だって あるんだよ!
だれだって 泣いても いい時が あるんだよ! 」
「 君が クヨクヨして げん気が ない時・・・ 」
「 君が ウジウジして ゆう気が ない時・・・ 」
「 君が モヤモヤして やる気が ない時・・・ 」
「そんな時は ぼくたち 三銃士が 弱虫を やっつける! 」
「 だから ぼくたちを 信じて!!
君の 涙は みんなで 希望に 変えるんだ!! 」
三銃士の やさしい 言葉を 聞いて
ガンバルンは とうとう 大つぶの 涙を 流したのです

「 これが ぼくの 強さなの?
ぼくの 希望って・・・ 自分を 信じるって・・・
ぼくは 何を 信じて がんばれば いいの? 」
とうとう 信じる こころを 無くして しまったのです
三銃士は 言いました
「 がんばら なくても いい時だって あるんだよ!
だれだって 泣いても いい時が あるんだよ! 」
「 君が クヨクヨして げん気が ない時・・・ 」
「 君が ウジウジして ゆう気が ない時・・・ 」
「 君が モヤモヤして やる気が ない時・・・ 」
「そんな時は ぼくたち 三銃士が 弱虫を やっつける! 」
「 だから ぼくたちを 信じて!!
君の 涙は みんなで 希望に 変えるんだ!! 」
三銃士の やさしい 言葉を 聞いて
ガンバルンは とうとう 大つぶの 涙を 流したのです

ガンバルンと希望の花 12
ガンバルンの 涙は 大雨となって こころの国を ぬらしました
しばらくして 雨がやみ 雲のすきまから 光がさすと
気持ちいい風が 丘の緑を ゆらしました
すると つぶれて 消えていった 弱虫たちの カケラから
いっせいに きれいな 花々が 咲き出したのです

そして どこから ともなく やさしい声が 聞こえて きました
「 小さな がんばりは なかなか 大きな結果が 見えません
だけど あなたの がんばりは これだけの 希望となって
こころの国を ささえて いるのです 」
「 さぁ 見てみなさい こころの国が
強く たくましく 成長した すがたを・・・ 」
ガンバルンの 前には 希望の花に かこまれて
やる気 ゆう気 げん気 すべての パワーに
あふれている 三銃士が 立っていました

しばらくして 雨がやみ 雲のすきまから 光がさすと
気持ちいい風が 丘の緑を ゆらしました
すると つぶれて 消えていった 弱虫たちの カケラから
いっせいに きれいな 花々が 咲き出したのです

そして どこから ともなく やさしい声が 聞こえて きました
「 小さな がんばりは なかなか 大きな結果が 見えません
だけど あなたの がんばりは これだけの 希望となって
こころの国を ささえて いるのです 」
「 さぁ 見てみなさい こころの国が
強く たくましく 成長した すがたを・・・ 」
ガンバルンの 前には 希望の花に かこまれて
やる気 ゆう気 げん気 すべての パワーに
あふれている 三銃士が 立っていました

ガンバルンと希望の花 13
ガンバルンと希望の花 16
ガンバルン(あとがき)
みんな、頑張ってる?・・・よね。
頑張っていない人なんて、きっと、いないと思うんだけど・・・。
一生懸命に働く人も、そうでない人も、夢を追いかけている人も、そうでない人も、
どんな人でも、それぞれ、頑張る方向は違うけど、何かに向けては、頑張っていると思う。
頑張る時のエネルギーって、いろいろなモノを、引き寄せるような、気がするんだけど、
" いろいろ " っていうのは、三銃士みたいに、良いモノだけじゃなくて、
ヨーク大王やニクメちゃんのような、悪いモノまで、集まってくるんじゃないかな。
だから、気をつけないと、いつの間にか、自分の頑張りが、変な方向に行ってしまったり、
頑張りすぎちゃって、その反動に、苦しんでしまったりと・・・。
仕事を楽しめている人や、夢を追いかけている人は、きっと今、自分に自信を持って、
邁進していると思うけど、そんな時こそ!! あなたの " こころの三銃士 " で、
まわりの、悩めるガンバルン達を、励ましてあげて欲しいです。
だって、そういう人達(三銃士)が頑張れるのは、絵本の中のガンバルンみたいに、
目の前の事だけを、コツコツと一生懸命に頑張っている人・・・
その、悩めるガンバルン達の頑張りがあってこそ・・・なんだから!
そして、いろいろな理由で、働いていない人や、夢を見失ってしまっている人。
きっと、頑張りたくても・・・何を頑張って、何に努力をすればいいのか・・・?
それさえ、見つけることができない・・・っていう人、居ると思います。
そんな人を、応援するための言葉として「自分を信じろ!」っていうのがあります。
「自分を信じる!」・・・これは、今回のお話に限らず、僕のテーマの1つでもあって、
絵本にも、自分の心の声(内在神)として、全話に「マザー」というキャラを使っています。
だけど、自分を信じられないから、苦しい時って・・・どうしたらいいのだろう?
なぜ、自分を信じられない? どうしたら、自分を信じられる?
努力の積み重ねが、自信になる!・・・だったら、僕は、努力をしていないのか?
ううん、頑張っているつもりでも・・・時々、不安になってしまう。
ガンバルンは、そんな心境で、自分と戦っている、こころを、描いてみたかったのですが、
絵本を描いてて、僕の心の声(マザー)が、教えてくれたのは、
自分を信じられない理由は、" 何も信じられないから " ・・・という事でした。
きっと、信じるモノは、とりあえず、何でもいいのかもしれません。
仲間でもいいし、神様でもいいし、資格でもいいし、お金でもいい。
「明るい未来」なんて、信じられたら、そんな自分、大好きになっちゃう!
「何を信じていいのか、わからない。」・・・そんな自分は、信じられない。
結局、僕は、何かを信じてなきゃ、生きられないって事のようです。
なので、やっぱり・・・みんなを信じましょう!
みんなの強さは、僕の強さ!
そうやって、明日からもガンバルンです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
頑張っていない人なんて、きっと、いないと思うんだけど・・・。
一生懸命に働く人も、そうでない人も、夢を追いかけている人も、そうでない人も、
どんな人でも、それぞれ、頑張る方向は違うけど、何かに向けては、頑張っていると思う。
頑張る時のエネルギーって、いろいろなモノを、引き寄せるような、気がするんだけど、
" いろいろ " っていうのは、三銃士みたいに、良いモノだけじゃなくて、
ヨーク大王やニクメちゃんのような、悪いモノまで、集まってくるんじゃないかな。
だから、気をつけないと、いつの間にか、自分の頑張りが、変な方向に行ってしまったり、
頑張りすぎちゃって、その反動に、苦しんでしまったりと・・・。
仕事を楽しめている人や、夢を追いかけている人は、きっと今、自分に自信を持って、
邁進していると思うけど、そんな時こそ!! あなたの " こころの三銃士 " で、
まわりの、悩めるガンバルン達を、励ましてあげて欲しいです。
だって、そういう人達(三銃士)が頑張れるのは、絵本の中のガンバルンみたいに、
目の前の事だけを、コツコツと一生懸命に頑張っている人・・・
その、悩めるガンバルン達の頑張りがあってこそ・・・なんだから!
そして、いろいろな理由で、働いていない人や、夢を見失ってしまっている人。
きっと、頑張りたくても・・・何を頑張って、何に努力をすればいいのか・・・?
それさえ、見つけることができない・・・っていう人、居ると思います。
そんな人を、応援するための言葉として「自分を信じろ!」っていうのがあります。
「自分を信じる!」・・・これは、今回のお話に限らず、僕のテーマの1つでもあって、
絵本にも、自分の心の声(内在神)として、全話に「マザー」というキャラを使っています。
だけど、自分を信じられないから、苦しい時って・・・どうしたらいいのだろう?
なぜ、自分を信じられない? どうしたら、自分を信じられる?
努力の積み重ねが、自信になる!・・・だったら、僕は、努力をしていないのか?
ううん、頑張っているつもりでも・・・時々、不安になってしまう。
ガンバルンは、そんな心境で、自分と戦っている、こころを、描いてみたかったのですが、
絵本を描いてて、僕の心の声(マザー)が、教えてくれたのは、
自分を信じられない理由は、" 何も信じられないから " ・・・という事でした。
きっと、信じるモノは、とりあえず、何でもいいのかもしれません。
仲間でもいいし、神様でもいいし、資格でもいいし、お金でもいい。
「明るい未来」なんて、信じられたら、そんな自分、大好きになっちゃう!
「何を信じていいのか、わからない。」・・・そんな自分は、信じられない。
結局、僕は、何かを信じてなきゃ、生きられないって事のようです。
なので、やっぱり・・・みんなを信じましょう!
みんなの強さは、僕の強さ!
そうやって、明日からもガンバルンです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。